大きな分かれ道!夫婦間の共依存「無自覚」か「自覚あり」かは歴然の差

こんにちは!「自分の心を育てる」カウンセラー月野瀬みさとです。

夫婦問題でご相談に来られる方は、圧倒的に「パートナーに振り回され疲労困ぱいしている側」なんですが、心理学では、いつも振り回される側の状態の方を「共依存」と呼ぶことがあります。

「優しい」「頑張り屋さん」「気遣いができる」と周りに一目おかれる魅力的な方が多く、苦しさの原因がまさか自分の長所にあるとは気づけず、なかなか悪循環から抜け出せません

今日は「共依存ってどういう状態?」「どうすればいいの?」の疑問にお答えします。

目次

無自覚な共依存と自覚ある共依存が幸せになれるか否かの分岐点!?

共依存ってどういう状態?

共依存は一種の依存の状態です。精神疾患や人間関係の背景には依存(共依存)が関連すると言われるほど、多くの人が陥りやすい状態です。「共依存」になると、人との関係において、どちらかの一方が極端に感情を抑圧し責任を背負い込む役割を引き受けてしまいます。

  • 誰かが不機嫌になっていると、自分のせいだと思ってしまう
  • 人が怒っていると機嫌を取ろうとしてしまう
  • 相手の気持ちを先読みして期待に応えようとしてしまう
  • 自分がへとへとで疲れていても、誰かのお世話をしないといけない

ドキッとした方おられませんか?

誰かの期待に応えようとし続けることは、自分の感情やニーズ(欲求)を無視し続けることでもあります。自分の感情をガマンさせ続ければ、感情はマヒして不満や怒りをなんとか誤魔化せますが、「喜び」や「ワクワク」などの感情までもが、次第によくわからなくなってしまいます。

感情全体が抑圧され続ける状態って、とっても深刻!

共依存の方のパートナーの多くには恐れがあって、相手が自分から離れられないよう威圧を繰り返し相手を支配します。そして多くの場合、共依存の人は、自分が支配されているとは気づけずに、「自分が悪い」「自分のせいで」と自分を責め、相手の期待や命令に必死で応えてしまいます。

お互いが無意識にその「関係性」と「役割」に縛られているわけです。その関係の不健全さを客観的に見つめる力が、幸せなパートナーシップには不可欠です。

どうして「意識」と「無意識」がそれほど大事なの?

潜在意識(無意識)を意識下に引き上げられれば、大抵の問題が解決に向かうと言われるほど、潜在意識のちからって強力です。

ハーバード大学の名誉教授であるジェラルド・ザルトマン博士によれば、「人間の行動や思考は95%が無意識である」そう。 つまり、意識の大半は潜在意識(無意識)で、顕在意識はわずか5%にとどまるということ。

だからこそ、夫婦関係を改善するには無意識を意識下に挙げてくることが大切なんです。

まずは「自覚ある共依存になる」ことの大切さ

悩める夫婦から尊重しあえる夫婦への分かれ道は、まずは「自覚ある共依存」になれるか否かにかかっています。というのも、人は気づいていないことには「対応できない」ですからね。

次の2つの状態を見てみましょう。

1.あの人はワガママだけど、あの人も苦しいはず。あの人を支えられるのは私だけ

2.あの人のワガママはただの甘えだけど、従わないと面倒だから、渋々受け入れるしかない

この微妙な違い、おわかりですか?どちらも「自己犠牲を払う」という点で同じですが、1は「無自覚な共依存」で2は「自覚ある共依存」。

すべては自分の問題に向き合えるかどうか

結婚は「我慢」だと思っていませんか?


「無自覚な共依存」は優しさから相手のワガママを「叶えたい」「支えたい」思いが強く、夫婦関係の不健全さに目がむきません。

女性が自己犠牲を払い人の世話をしたり、寛大で優しいことは「いいこと」とされた文化背景の影響もあって、あなたは自己犠牲を払って人に尽くすよう教わってきたかもしれません。

つまり、「結婚は我慢だ!」と周りからも聞かされて、自分もそう信じてきたのかも・・・

でも、本当は、お互いを尊重できる夫婦って、依存する側される側が適度にくるくる交代して、「互いを支え合う」ものです。

我慢する側の役割が「固定され」、どちらかが圧倒的に理不尽な要求を我慢する側になるのは、不健全な関係だと知っておいてくださいね。

「健全さ」を受け入れられるかどうかが夫婦関係の改善の鍵となる


「脱共依存」の作業がはじまると、ほとんどの方が「自覚ある共依存」と「無自覚な共依存」の状態をいったりきたりする経験をします

相手の欲求と自分がそうしてあげたいという気持ちとにズレがあることに気づく
自分が「無意識の共依存」になっていることに気づく

「自覚ある共依存」の状態に気づければ、「わたし疲れているの。だから、それ自分でやってね」って言いたくなります。

「喧嘩になるかも」「機嫌が悪くなるかもる」と不安のままに言ってみて、相手の怒りや不機嫌を放置する練習が始まります。

この時、やっぱり怖いので、相手に引き戻されそうになるんです。でも、そこは私達のようなカウンセラーと一緒に、色々な心理療法を試していくうちに、多くの方が気付き始めるんです。

実は与えてきた側は力があるってことに・・・

夫婦改善の鍵を握るのは共依存側!カードは相手ではなく自分にあると気づく

与える側は、実は自分の持っているものをあげるのをやめるだけ。もらう側はくれる人が与えなければ、どうしようもありません。

あなたに与えるかどうかを選択するカードがあると気づけば、支配やコントロールゲームから、あなたは降りることができるようになります

そして、「相手と自分の価値観の違いを理解する」「自分の気持ちやニーズを大切にする」「健全な言葉と態度で相手に伝える」ステージへと階段を上るように無理せず一歩づつあがっていきます。

意識することは自分らしくあるための大切なプロセス

自分を観察し「意識する」のことの重要性をご理解いただけたでしょうか?

「それができない」と感じる時には

「なぜ相手に自分のニーズや気持ちを伝えられないのか」
「なぜ自分を大切にしてくれない人から離れられないのか」
「なぜ自分のことをいつも後回しにするのか」

もっと深い心の部分に潜る必要があります。

「やりたいけれどできない」
「頭でわかっているけどできない」

ここには沢山の心の回復や、今までの夫婦関係改善のヒントが眠っています。
「そうできない理由」は感情の中に必ずあって、心のブロック(親に適応するために感情に蓋をして、漬物石みたいに重石を置いている状態)などが、前に進む邪魔しているといった様々な理由が見つかっていきます。

共依存の方は、とにかく「頑張り屋さん」「周りの幸せを願う人」。時間と労力を人に分け与え生きてこられた素敵な方々です。後は、自分だって「甘えたい」「受け止められたい」という心の声にも優しく耳を傾けるだけ。

あなたが自然体のあなたできるためのお手伝いを、私が全力でサポートします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次