この記事を読むと、「妻の話を聞く」ことがいかに夫婦円満に直結するかがイメージしやすくなります。
みなさん、こんにちは!「自分の心を育てる」カウンセラーの月野瀬みさとです。
前回の「夫婦関係改善レシピその1~夫のやる気UP編~」では男性脳の特徴から男性への接し方の秘訣をお話しました。今回は女性脳の特徴から女性を「ご機嫌」にする秘訣をお届けします。
「男は火星人、女は金星人」の著書の中でジョン・グレイは、男性の未熟さは「自己中心性」にあり、女性の未熟さは「過度の世話焼き(干渉)」にあると語ります。
引用:『自信のない女性ほど相手に尽くし捨てられまいとする。すると、本来「女性を愛したい」男性は自発的に愛する喜びを奪われる。女性が「迎合的奉仕を超越し、愛されるだけの自信をつければ」男性に備わる「女性を愛したい」本能が引き出される』
女性が「自分は愛されるに値する」と感じられれば、愛され上手となり、夫も「満たされる」わけです。「妻のご機嫌UP編」は自分は愛されるに値すると実感し自信を得るためのレシピを調合しました!
夫婦関係改善レシピその2 ~妻のご機嫌UP編~
①妻の話を「興味なさそうに」聞くのはNG
妻が今日あった出来事を話し出した時、テレビを見ながら上の空で聞いていると、妻は「夫は自分に関心がない」「粗末な扱いをされた」と感じます。
男性はストレスが強い時ほど、テレビを見てゴロゴロしながら自分を癒す時間が必要ですよね。同様に、多くの女性はおしゃべりをして自分を癒します。
「仕事で忙しかったんだから家ではのんびりさせてくれ」と夫が思うように、家族や仕事や人づきあいのために必死なんだから「ちょっとくらい話を聞いてよ」と感じます。妻がしつこく同じ話をする時は、「漠然とした不安」「夫に受け止められていない」と感じている時なのかもしれませんよ。
女性にとって「話すこと」は頭を整理し、客観的に状況を把握することに大いに役立っています。
②妻の話に助言をするのは「どうしたらいい」と聞かれた時だけ!
多くの女性が不安やストレスがあると「共感」を求めます。「共感」されることで、「自分は愛されている」「愛されるに値する」と感じストレスに強くなれるのです。
夫が妻を思ってする助言が「ダメ出し」や「批判」に聞こえて、女性はかえって不安定になり、ますます話が長く細かくなっていき、最終的に「この人に期待するのはやめよう」と諦めてしまいます。
男性は結論のない話を聞き続けることが苦手です。なので「後15分でテレビが見終わるからちょっと待ってて」「僕の集中力は30分しか持たないけど、しっかり聞くよ」と態勢づくりを心がけます。
テレビを消し隣に腰かけ、相手への助言や否定を封印し、「まずはしっかり共感して」話を聞く。それを繰り返すうちに、妻が「どう思う?」ではなく「どうすればいい?」と助言を求めるようになります。
これは「夫が妻の安全基地になった」サイン。夫に頼もしさと信頼を感じている状態です。助言を求められた時は、是非助言してあげてください。
③妻に家事を頑張ったアピールに「やってやった感」は逆効果!?
家事をする男性が急増している若い世代でさえ女性の家事や子育ての分担は男性の4倍以上。忙しそうな妻を夫が「楽させてあげよう」「喜ぶ顔が見たい」と家事をすると、なぜかダメ出しされ叱られ戸惑った経験がありませんか?
女性がそうなる主な理由は、沢山ある家事の1つをやっただけでなぜ「どや顔」をし、「褒められようとするのだろう」と感じるから。
また次の理由も多いんです。
✔ いつもと違う仕上がりでやり直しの「手間」がかかる
✔ 全工程を完結してない(洗い物の後、シンク周りのゴミの残りや水はねなどの後始末など)
✔ 妻にとってできて当然なのに褒めるのは子育てみたいでシンドイ
つまり、「言われる前に」「1人で最後まで済ませる」が妻が助かりポイントです。
メイン作業の後、つまり「洗濯物のたたみ方」「掃除の手順」の流れの最後の仕上げを把握し意識することでここがクリアできます。
また、「あ、妻が疲れてる」という時に、なにかを全プロセスで仕上げる。いつもよりおまけにもう1つ、例えば「皿洗い」にプラスして「まな板が真っ白」なんてことが起これば、妻はほっとします。
でも、単刀直入に「少し辛そうだね。僕にできることない?」と声をかけられたなら最高です。
④妻には「君が好き」を言葉にする
「大好き」「愛してる」と夫婦は互いに口に出さなくてもわかりあえていると思えても、時々口にしましょう。
そうした習慣がない夫婦の場合、「どうした?」「浮気!?」「バカじゃないの」と不信感あらわな反応が返ってくるかもしれませんが、愛情の言葉は意外と心に届きます。
手を繋ぐ、ハグをするなどの愛情表現にも同様の効果があり、女性ホルモンも安定します。こうした愛情表現は、小まめに継続的がポイント。
「無いことが当たり前」の夫婦は「家族」になり過ぎて互いが異性に見えなくなることも。すると、夫婦の身体接触に違和感や嫌悪感が湧くケースも少なくありません。コミュニケーションの習慣化が大切です。
⑤妻への共感・傾聴・サポートは最高のプレゼント🎁「大きさ」より「回数」重視!
男性は「年に数回の記念日に高価なプレゼントを」「普段忙しいので旅行旅行で罪滅ぼし」などと思いがちですが、その考えはNGだそう。
より良いのは「ささやかな幸福体験の頻度」。年に1度の大きなプレゼントよりも、妻の好きなスイーツを買って帰る、妻にゆったりできる時間を提供するといった毎月の小さな贈り物の方が満足度が高いと言われています。ご褒美やプレゼントは大小に関わらず1ポイントなんですね。
⑥妻と喧嘩した時は、洞穴に籠る前に「具体的な時間」を伝える
男性は「自分の力で問題を解決する」ことに重きを置きます。女性は、おしゃべりしながら頭を整理し「共感される」ことで「大事にされた」と感じます。そんな男女が喧嘩すれば、男性は独りになり問題解決の戦略を立てようとし、女性は一緒に解決しようと繋がりの再確認の作業を続けようとします。
喧嘩の最中に男性が会話をうやむやに独りになろうとする姿は、「逃げ」「壁」「拒絶」に感じて「夫が私を粗末にした」と感じることがあります。
「頭を冷やすために2時間独りになりたい。必ずその後に話を聞くから」と一旦妻を安心させてから、頭を整理する時間をとることが大切です。そして、その約束は守るようにしましょう。
最後に
いかがでしたか?次回は「夫婦関係改善レシピその3」最終回。こうした男女差の傾向は、「え~、そんなことで気を遣うのは、めんどくさい」と双方が思いがちです。次回はその面倒くさい部分をどう埋め合わせていくのかについて書きいています。