この記事を読むと、男性と女性の苦手と得意の傾向を認め合う方が、結局は楽なのかもしれないとイメージしやすくなります。
皆さんこんにちは。「自分の心を育てるカウンセラー」月野瀬みさとです。
前回のシリーズその1では「問題を自分で解決したい」男性脳を、その2では「気持ちを話して共感されたい」女性脳にあわせたトラブル&解決法をお伝えしました。
「夫婦関係改善レシピその1 夫のやる気UP編」
「夫婦関係改善レシピその2 妻のご機嫌UP編」
今回は、「夫婦改善レシピ」を読んで、「面倒くさい」「そこまで気を遣うの?」と感じる方々に、男女の発想の差や物事の処理の違いを受けいれるメリットを中心にお伝えします。
※男女の傾向はあくまでも統計上のもので、個人差があります
男女の差を知れば自分が楽になる
男性が黙り込む時、女性は夫が「不機嫌」に見えて、「私が何かした?」と連想することがあります。女性は「相手が嫌」「抗議」「拒絶」といったネガティブな気持ちを黙り込むことで表現する人が多いことを女性の輪の中で学んできたからです。
男性の黙り込みや返事がないことで、女性は男性が思う以上に「精神的に不安定になる」し、それが続けば「腹も立つ」。
長年の夫婦生活で、妻の「無言」の意味を夫も学びます。妻が不機嫌だと「あれ、自分に怒ってる?」「地雷踏んだ?」と夫も心当たりを探るようになってしまいます。
夫が考え事をする時に穴に籠るが妻のせいとは限らないと女性がわかっておく、妻は夫が黙り反応がないと落ち着かなくなると男性がわかっておく。その上で、「不機嫌」の原因を相手も自分も責めずに伝える方法を学べば、夫婦の繋がりや信頼度は強まっていきます。
卵が先か鶏が先か!?夫婦の関係は循環する
まず女性陣。男性は「凄い!」「頼りになる!」と妻に思われると嬉しくなり、有用感から妻を愛します。逆に、妻にダメ出しされ続けたり、バカにされると、責任を投げ出し、愛情表現を放棄しはじめる。すると女性も「頼りにならない」「自分のことばっかり」と感じて悪循環へ突入します。
夫が妻のために頑張った時は、妻が大いに感謝しわかりやすく喜ぶと、夫の「妻を喜ばせたい」スイッチはオンにできます。
そして男性陣。「終わりの見えな妻の話を聞いて共感するなんて、家でリラックスできない」と息苦しさを感じるかもしれません。
でも考えてみてください。女性の男性を「頼もしい!」「助かった!」という期待と信頼がないと、なんのために自分が仕事や家事や子育てを頑張ってるのかわからなくなりませんか?
男性が女性の信頼と期待で「愛したい」スイッチをオンにして、愛情と共感を注がれた女性は男性を信頼する図式は、「夫婦円満の循環の図」のように循環なんです。どちらかが放棄すれば、この循環は止まります。
どちらかが「面倒くさい」のハードルを越えて与えることが必要です。卵が先か鶏が先かの説と同じで、「あっちがこうしてくれないなら、こっちもできない」がお互いにあると、永遠に夫婦関係は現状維持か悪化の一途を辿ってしまいます。
夫婦円満への道のりで大変なのは最初だけ
自転車も、ブランコも、ボートでも漕ぐという最初のアクションへの「抵抗」や「反発」が一番大きいんです。ただ、一旦動き始めれば流れに身を任せながらムリなく進めます。
「最初は、思うような反応が返らなくて当り前」とわかった上で、夫婦関係の改善に望んでみてくださいね。
与えてばかりじゃエネルギーが枯渇しない?
その通りです。一方的に相手のニーズを満たし続けると、自分のエネルギーは枯渇します。
なので、自分の感情と要求を相手も自分も責めずに伝える技術が必要です。夫婦問題は「適度な距離」と「コミュニケーション」が夫婦でズレることから始まるからです。
自分の正直な気持ちに気付き、それをどう相手に表現するで、相手の反応も変わります。
次に、「結婚は我慢」という思い込みを崩す作業も必要です。
「こういう風に伝えたら伝わる」「距離感が近すぎると衝突する」
いつものパターンの出来事に、自分の気づきを反映し修正を加え続け実践すれば、相手もその変化の影響が出始めます。相手を変えようとせず、相手との関係性を変えていきます。
最後に、相手にも自分にも、相手の欲求を「断る権利」があることを理解しておくことも、夫婦関係にいい循環を与える際に認められれば、相手が思うような反応を返してくれなくても、イライラせずにいられますよ。
まとめ
最初は無理に思えるほどの「抵抗」が一番強く起きますが、この山を1つ2つ越えれば、半自動的に、不思議なくらいに、「夫婦円満の循環」は巡ります。
男性が「助言したい」のは、「問題を解決してあげたい」から。その背景には、「妻の期待や信頼に応えたい」「妻を喜ばせたい」という妻への愛と願望があります。
女性は、言われなくても相手の気持ちを読み取る天才。同じことを男性もできると信じています。「共感されたい」「愛されたい」のは、夫の気持ちに配慮して、家族のために優しさを注いできた証です。
互いに「報われない」となった時、男性は現状に鈍感になり、女性は相手への期待を諦めて自分の感情を守ってきただけなんです。ボタンの掛け違いで「夫婦円満の循環」が滞るのは淋し過ぎますよね。
かくいう私も「私を大事にしてよ」「自分勝手すぎる」と夫を責め過ぎて追い詰められ、「家に帰りたくないな」と公園で夜景を眺めてからしか帰宅できなかった時期があると後々聞かされたことがあります。
今では円満夫婦の私達ですが、それも「自分の気持ちの伝え方」を学んだからこそ。そうでなければ、今ごろお互いを理解できないまま限界を迎えていました。
最初の一歩を踏み出す側は、少し負荷も大きいし勇気も必要です。夫婦改善は望んでいても、勇気がでないと言う時は、一度私と話してみませんか?だって、その一歩は踏み出す価値がありますから。どこを変えれば夫婦の好循環が生まれるのか、一緒に探していきましょう。